風邪を引いたら

風邪と花粉症

風邪と花粉症の違い

風邪と花粉症は似た症状が出ることも多く、それら症状からどちらなのか迷うこともあるでしょう。
共通するのは鼻水、鼻づまり、くしゃみといった症状です。
花粉症ではまれに咳が出る方もおられますから、これが出たときはそれも風邪によく似た症状となるでしょう。
一見すると違いがわかりにくいですが、風邪と花粉症は違うものです。
風邪の原因のほとんどはウイルスとなり、それが体内に入り込んでこれら症状が出ています。
ウイルスは体の免疫により、自然に除去されますから、2~3日休養を取れば自然に治ることが多いです。

これに対して花粉症は花粉に対するアレルギーとなり、原因は自分がアレルギーを持っている特定の花粉となります。
花粉症患者が増えるのは春先となり、この時期に飛ぶスギ花粉、ヒノキ花粉にアレルギーを持っている方が多いですが、このほかにもイネ、ブタクサなど、いろいろな花粉があり、それらにアレルギーを持っている方もおられます。
原因が空気中を漂っている特定の花粉となり、それがある限りは症状が出続けますので、風邪と同じように休養を取っても症状はあまり変わりません。
自分が反応している花粉が飛び終わったら症状が落ち着きます。
このように風邪と花粉症は似た症状が出ることもありますが、まったく違う症状となります。

風邪と花粉症の見分け方

風邪と花粉症には違いがあるため、見分け方もあります。
風邪が原因で出ている鼻水などは粘り気が強く、濃い色をしていることもありますが、花粉症が原因の鼻水は比較的さらさらしており、色も基本的に透明です。
鼻水の粘り気や色でまず見分けられます。
次に風邪の場合は発熱することもありますが、花粉症の場合はあまり発熱することはありません。
このほか、花粉が多く飛んでいる日や、外出時などに症状が強まるとしたら花粉症の可能性があります。
風邪の場合、その日の花粉の量や外出によって症状が強まるといったことはそれほどありません。
このようなポイントである程度の見分けが可能です。

受診する病院について

風邪も花粉症も病院の診察を受けたいこともあるでしょうが、このときに受診するのは耳鼻科と内科とでどちらがいいのかというと、どちらでも問題ない場合が多いです。
耳鼻科でも風邪の診察はできますし、内科でも花粉症の診察が可能です。
そのため風邪か花粉症か、自分でよくわからないときなど、耳鼻科や内科など利用して相談するのもおすすめです。
どちらにするかで迷ったら、自宅や主要駅から近い病院など、利用しやすいと思う病院を選ぶといいでしょう。