風邪にまつわる知識

風邪と花粉症の違い

急に鼻水が止まらなくなったり、息をするのも苦しいほど鼻がつまったりするのは、風邪でも花粉症でも起こることです。
これらはどのような違いがあるのでしょうか?
また、それぞれの症状が出たとき、内科と耳鼻科とでどちらに行くべきでしょうか?

まず風邪と花粉症の違いですが、風邪は総合的な体調不良として、鼻水や鼻づまり以外の症状が出ることも多いです。
その他の症状として多いのは、頭痛、発熱、咳、悪寒、体のだるさ、喉の痛みなどです。
これら症状が一緒に出ていたら、その鼻水は風邪の可能性がありますね。

また、風邪と花粉症の違いは、なる時期にもあります。
花粉症はスギやヒノキの花粉が多く飛んでいる春先に多くの患者が出ますが、風邪は時期を問いません。
特に患者が増えるのは気温が下がる冬となりますが、温かい時期や暑い時期でも風邪は引きます。
花粉症があまり出ない時期に鼻水が急に出始めたら、風邪の可能性が高くなりますね。

このほか、風邪と花粉症は対象者にも違いがあります。
風邪はどんな方でもなる可能性がありますが、花粉症は花粉に強く反応するアレルギーのある方がなります。
これは実際に病院で調べられますが、これまでに花粉症になったことがあるかで、大まかにわかりますね。
これまで一度も花粉症になったことがない方が急に鼻水など出たら、風邪の可能性があります。

もし風邪だったとして、受診する病院は内科と耳鼻科、どちらがいいのでしょうか?
このときは、実はどちらでもOKですが、風邪を相談する病院としては内科が基本となります。
特にほかにも悪寒や発熱、頭痛といった、耳鼻科が専門としている耳・鼻・喉以外の部位に異常が出ている場合、内科向きとなります。

ただ、風邪だから耳鼻科は受診できないというわけではありません。
耳鼻科でも風邪の診察は行っており、悪寒や発熱、頭痛といった症状にも対応は可能です。
行きつけの耳鼻科があり、そちらで相談したいと思ったら、耳鼻科で相談しても問題はありません。
内科と耳鼻科とでどちらにも行きつけの病院がなく、どちらでもいいとき、風邪の症状が強いときは内科を選ぶといいでしょう。

なお、もし花粉症だとしたら、どちらを選ぶといいのでしょうか?
これもどちらでもOKなのですが、花粉症の場合はどちらかというと耳鼻科向きの症状です。
こちらなら内科よりもスムーズに対応できることが多いですから、花粉症かもしれないと思ったら、耳鼻科を受診するといいでしょう。

症状の違いや向いている病院はこのようになります。
今出ている症状や向いている病院がわからなければ、どちらの病院でも構いませんので、一度病院で相談してみるといいでしょう。